PDFのメタデータを確認する方法|送る前に見る4項目
FirefoxでPDFのタイトル・作成者・作成アプリ・PDF変換ソフトを確認する方法をまとめました。手元の10本の実測と、プロパティ画面で確認できる範囲、修正後に見直すことも紹介します。

PDFには、本文を読んだだけでは見えない「作成者」「タイトル」「作成したアプリ」などの情報が入っていることがあります。
メタデータが入っていること自体が問題なのではありません。ただ、匿名で公開するPDFや、個人で作った資料を外部へ送るときは、意図しない情報が残っていないか一度確認できます。
Firefoxなら4項目を確認する
FirefoxでPDFを開き、ツールバー右側の「≫」から Document Properties(文書のプロパティ) を開きます。
追加のソフトは必要ありません。
まず確認するなら、次の4項目です。
- Title(タイトル):ファイル名とは別に設定された文書名
- Author(作成者):人や組織の名前
- Creator(作成アプリ):文書を作ったアプリ
- PDF Producer:PDFへの変換に使われたソフト
必要に応じて、作成日時や更新日時も確認します。
大切なのは、項目が埋まっているかどうかだけではありません。その情報が、これから渡す相手に見えてよいものかを確認します。
たとえば会社の資料に会社名が入っていたり、作成アプリの名前が表示されたりしても、それだけで削除が必要とは限りません。
一方で、匿名で公開するPDFに個人名が入っている場合などは、確認する意味があります。
手元の10本では、作成・変換ソフト名が9本に残っていた
2026年8月11日に、手元にあったPDF 10本を調べました。
作成者名が入っていたものは 2本、作成アプリまたはPDF変換ソフトの名前が入っていたものは 9本でした。
これは手元にあった10本だけの結果で、PDF全体の割合を示すものではありません。ただ、本文には見えていない情報が実際に残ることがある、と確認するには十分でした。
PDFのメタデータは、文書を整理したり検索したりするためにも使われます。情報が残っていることを「危険」と考えるのではなく、意図した情報かどうかを見るのが目的です。
消したい情報があったら
作成者名などを消したい場合は、元のWordやPowerPointなどで文書のプロパティを確認・修正してからPDFを作り直す方法があります。PDF編集ソフトでメタデータを編集できる場合もあります。
ただし、文書のプロパティ画面だけでPDF内部の情報をすべて確認できるわけではありません。また、本文に書かれた氏名や住所、非表示の内容などは、ここで説明しているメタデータとは別です。
重要なPDFでは、修正後のPDFをもう一度開き、意図した情報になっているか確認してください。
補足:今回の確認範囲
今回の実測は、2026年8月11日にLinux上のFirefox 148.0.2(英語UI)で行いました。PDF内部の集計には pypdf 6.14.2を使用しています。
Firefoxの操作はブラウザ自動操作で行い、項目名はダイアログから取得しました。手動での画面操作を確認したものではありません。
Adobe Acrobat、Google Chrome、日本語版Firefoxの画面操作は、今回の実地確認には含めていません。メタデータの削除後に何が残るかも未検証です。
また、本文中の個人情報、非表示レイヤー、埋め込みファイルなどを網羅的に確認したものではありません。
毎回確認するのが難しい場合、Legacy Toolsの Safe Attachment Check では、ファイルを添付したときにPDFのタイトル・作成者・会社名・作成アプリなどを表示します。
情報を削除したり、安全かどうかを判定したりする道具ではありません。確認する材料を表示するところまでを担当します。
出典
- Mozilla PDF.js — Document Properties(英語UIの項目名)
- Adobe Acrobat — 文書のプロパティとメタデータの概要
- Adobe Acrobat — 文書メタデータの表示・編集
- Microsoft Support — Officeファイルのプロパティを表示または変更する