Chrome拡張を取引業者として公開したら、自宅の住所が出ていた
Chrome Web Store の自分のストアページを下まで見たら、自宅の住所が表示されていました。原因は開発者情報の「取引業者(Trader)」としての申告です。取引業者の確認済み情報が利用者に公開される仕組みと、住所を消す目的で非取引業者を選ぶものではない理由の記録です。

Chrome Web Store で自分の拡張機能を確認していたところ、ページの下に自宅の住所が表示されていました。
原因を確認すると、開発者情報で「取引業者(Trader)」として申告し、確認に使った情報が公開されていました。
Chrome拡張を公開するときは、登録画面だけでなく、公開後に利用者から何が見えるのかまで確認しておいたほうがよさそうです。
「取引業者」という申告がある
Chrome Web Store では、開発者が自分を「取引業者(Trader)」または「非取引業者(Non-trader)」として申告します。
ここでいう Trader は、株などを売買する人という意味ではありません。
Google は、Chrome Web Store 上の契約について、事業・商売・職業などに関係する目的で活動する個人または法人を Trader と説明しています。
Trader については、Google が法的名称や連絡先などを収集・確認し、その確認済み情報を Chrome Web Store の利用者が確認できるようにしています。
私の場合は Trader として確認を進めたあと、ストアページに自宅住所が表示されていました。
登録するときは本人確認のために Google へ渡す情報という意識が強く、利用者にも見えることを十分に確認していませんでした。
住所を消すための設定ではない
住所を見つけたとき、私は Trader / Non-trader の申告を見直しました。申告を変更すると、実際に住所の表示は消えました。
ただし、ここで注意したいのは、住所を隠すために Non-trader を選ぶものではないということです。
Google は、Trader か Non-trader かを正確に自己申告する責任は開発者にあると説明しています。
また、「無料で公開しているから Non-trader」と単純に判断できるとも書かれていません。
自分の活動が Google の定義のどちらに当たるのかを確認して申告する必要があります。
この記事でも、Legacy Tools が法的・制度的にどちらへ該当するかまでは断定しません。
公開後のページを自分で見る
今回やっておけばよかったことは、とても単純でした。
自分の Chrome Web Store ページを、利用者と同じように最後まで見ることです。
拡張機能の説明や画像だけでなく、
- 公開者名
- 連絡先
- 住所など公開されている情報
- Trader / Non-trader の申告内容
も確認します。
私は、拡張機能が利用者の情報をどう扱うかは何度も確認していました。その一方で、公開する自分の情報がどこまで見えるのかは十分に確認していませんでした。
Chrome拡張を公開するときは、権限やプライバシー設定を確認して終わりではなく、実際に公開されたストアページまで見る。
今回いちばん残しておきたい教訓は、それです。
補足
Trader / Non-trader の仕組みは、EU の消費者保護制度への対応として導入されています。
なお、住所が表示されていたことと、申告を変更して表示が消えたことは自分のアカウントで実際に起きたことですが、気づいた日付と対象の拡張機能・バージョンの記録は残していません。
制度や表示内容は変更される可能性があります。実際に公開するときは、Chrome Web Store の最新の公式説明を確認してください。
参照資料
- Chrome for Developers「Trader/Non-Trader developer identification and verification」(外部サイト)— 取引業者・非取引業者の定義、正確な自己申告は開発者の責任であること、確認済み情報が Chrome Web Store の利用者に提供されること、EU の消費者保護制度への対応であること。最終更新 2024-02-09。developer.chrome.com/docs/webstore/program-policies/trader-disclosure
2026-09-12 に参照しました。