AIでChrome拡張を作る|作ったあとに人間が確認すること
AIでChrome拡張を作るとき、コードが動いたあとに確認していることをまとめました。Copy & Prepの開発を例に、機能を絞ること、権限・通信・保存の確認、ストアの説明と動作の照合を紹介します。

AIを使うと、Chrome拡張のコードを書いたり、修正案を出してもらったりできます。
私もAIを使いながらChrome拡張を作っています。ただ、実際に公開まで進めると、コードを書くこととは別に、何をさせるか、どこまでアクセスを許すか、利用者にどう説明するかを決める必要があります。
まず「何に困っているか」を一文にする
最初から「便利なChrome拡張を作って」と頼むと、機能はいくらでも増やせます。
でも、機能が増えれば、Webページへのアクセス、保存、外部通信などが必要になることもあります。
たとえば、私がCopy & Prepを作ったときの出発点は、
複数のWebページから選んだ文章を集めて、最後にまとめてコピーしたい。
という小さな困りごとでした。
必要のないログインやクラウド同期などは入れず、先に「やらないこと」を決めました。
AIに提案してもらう前に、目的を小さくしておくと、必要な機能かどうかを判断しやすくなります。
動いたあとに、権限や通信を見る
拡張機能が動いても、それだけで公開できるとは限りません。
私は少なくとも次を確認します。
- どのWebページにアクセスできるのか
- 必要以上の権限を求めていないか
- 外部へデータを送っていないか
- 何を端末内に保存するのか
- ストアの説明と実際の動作が合っているか
Chromeでは、求める権限によって「閲覧したWebサイト上のデータを読み取り、変更する」といった警告が利用者に表示される場合があります。
Chrome Web Storeで公開するときにも、ストアの説明やプライバシーに関する情報を登録し、審査を受けます。
だから、「自分のパソコンで動いた」と「人に使ってもらってよい」は別の確認です。
AIに任せる部分と、人が決める部分を分ける
私の場合、流れはだいたい次のようになります。
困りごとを決める → 必要な機能を作る → Chromeで試す → 権限・通信・保存を確認する → 説明と動作を照らし合わせる → 申請する
AIは、コードのたたき台を作ったり、エラーの原因を探したりするところで役立ちます。
一方で、
- その機能は本当に必要か
- その権限まで必要か
- 利用者に何を知らせるべきか
という判断は、人が行います。
AIによってChrome拡張を作り始めるハードルは下がっています。
その分、私は「作れたか」だけで終わらず、この状態で人に使ってもらってよいかを最後に確認することを大事にしています。
補足・出典
Chrome拡張では、使用する権限によって利用者に警告が表示されます。Chrome Web Storeへの公開時には、Store listingやPrivacyに関する情報の登録が必要で、提出した拡張機能は審査されます。
- Chrome for Developers「Permissions」
- Chrome for Developers「Use the Chrome Web Store API」
- Chrome Web Store Program Policies