USE CASE

Webで集めた文章を、AIに渡す前に整理する

複数のページを調べたあと、そのままAIチャットへ何度も貼り付けるのではなく、一度文章を集め、不要な部分を削って順番と改行を整えてから渡す。Chrome拡張「Copy & Prep」を使ったときの手順です。

Copy & Prep 自体にはAI機能がありません。要約も言い換えもせず、AIサービスへ文章を送ることもしません。この拡張が担当するのは、あなたが自分で貼り付ける前の下ごしらえだけです。

どんな作業で困るのか

仕様書、比較記事、ドキュメント。AIに読ませたい材料が複数のページに散らばっていると、見つけるたびにコピーしてチャット欄へ貼り、送信し、また調べ物のタブへ戻る、という往復になります。

分けて貼るほど、AIから見た文脈は切れていきます。順番も、渡したい順ではなく見つけた順になります。Webからコピーした文章には段落の途中で切れた改行が入っているので、それも一緒に渡ることになります。

従来の操作では、何が繰り返しになるのか

材料1件ごとに、次を繰り返すことになります。

  • 調べているタブで文章を選択してコピーする
  • AIチャットのタブへ切り替えて貼り付ける
  • 崩れた改行と不要な部分をチャット欄で手直しする
  • 調べているタブへ戻り、読んでいた位置を探し直す

会話をやり直したくなったときは、材料をもう一度集め直すところからになります。どの部分を渡してどの部分を渡していないのかも、途中から分からなくなります。

Copy & Prep を使う場合の手順

  1. 1

    調べながら、必要そうな部分を選んで右クリックメニューから「Copy & Prep に追加」。この段階では取捨選択をしません。

  2. 2

    読み終わったら設定タブを開き、集めた文章を上から見ていきます。渡す必要のない項目はここで削除します。

  3. 3

    「上へ」「下へ」で順番を決めます。前提となる説明を先に、比較したい箇所を後に、といった並びにできます。

  4. 4

    「文章を整える」で、Webからコピーしたときに入り込んだ改行を取り除きます。変換前と変換後が並んで表示され、適用を押すまで本文は変わりません。

  5. 5

    「まとめてコピー」で一度に書き出し、AIチャットへ自分で貼り付けます。構造を保ちたいときは出力形式に Markdown を選びます。

WebページA 文章を選んで追加
WebページB 文章を選んで追加
WebページC 文章を選んで追加
集めた文章のリスト 読み終わってから、渡すものと渡さないものを決めます。
不要な部分を削除・並べ替え・改行の整理 設定タブで行います。整形は変換前後を見てから適用します。
まとめてコピー プレーンテキストまたは Markdown で、一度に書き出します。
AIチャットへ、自分で貼り付ける ここから先は拡張の外です。送信するかどうかは、あなたが決めます。

拡張がAIサービスへ接続することはありません。貼り付けと送信は、これまでどおりあなたの操作です。

具体的な利用例

3社の仕様ページを比較させる

各社のページから該当する条件だけを集め、同じ順番に並べてから一度に渡します。どこを比較させたいのかが、材料の並びから分かる状態になります。

下書きの材料をまとめて渡す

参照したい記述を読みながら足していき、書き出しを相談する前に、材料を1つの塊にしておきます。

同じ材料で何度も聞き直す

集めた文章はコピーしても消えません。質問を変えて聞き直すとき、材料を集め直す必要がありません。

Copy & Prep でできること

  • 複数のページから、右クリックで選んだ文章だけを集める
  • 渡す必要のない項目を、貼り付ける前に削除する
  • 「上へ」「下へ」で、渡す順番を決める
  • 項目を編集し、編集したものを元の選択文へ1段階で戻す
  • 段落内の折り返しだけを結合し、行末の余分な空白を取り除く(適用前にプレビュー)
  • プレーンテキストまたは Markdown で、まとめてコピーする
  • 保存は chrome.storage.local のみ。外部への通信はありません

Copy & Prep では行わないこと

  • AI機能の搭載。要約・言い換え・校正はしません
  • AIサービスへの自動送信。プロンプトの生成や送信も行いません
  • 個人情報や機密情報の検出・マスク。この用途は別のツールが担当します
  • ページ本文の自動読み取り。Content Script を注入せず、Host Permissions も要求しません
  • 他の端末への同期。chrome.storage.sync は使いません

AIチャットへ送る文章に個人情報が混じっていないかを確かめたい場合は、それは別の作業です。送信の瞬間に確認する Safe Privacy Gate と、貼り付ける前に置き換える Safe Privacy Mask が、それぞれその役割を担当します。