USE CASE

ChatGPTやAIに貼り付ける前に、個人情報をマスクする

メール、議事録、問い合わせ内容、ログなどをChatGPT・Claude・Geminiへ貼り付ける前に、メールアドレスや電話番号、顧客名などを別の文字へ置き換える。Chrome拡張「Safe Privacy Mask」を使ったときの流れです。

置き換わるのは、設定したルールに一致した文字列だけです。AIへ送ってよい内容かどうかを判断したり、あらゆる機密情報を漏れなく見つけたりはしません。送信も自動では行いません。

AIに相談したい文章には、余計な情報も混ざっている

AIに文章を要約してもらったり、メールを書き直してもらったりするとき、ある程度の文脈は必要です。一方、その文章にはAIの回答には必要のない情報も含まれています。

たとえば「田中さんから届いたメールを分かりやすく直して」と相談したいだけなのに、元のメールには氏名、会社名、メールアドレス、電話番号まで入っていることがあります。

手作業で消すと、意外と残る

短い文章なら一つずつ削除できます。しかし、議事録や長いメール、エラーログになると、何か所に含まれているかを探すだけでも大変です。

  • 同じ氏名や番号が何か所に出てくるかを、目で探す
  • 文章を書き足すたびに、その確認をやり直す

さらに、文章を編集している途中で別の情報を追加すると、また確認が必要になります。

Safe Privacy Mask を使う場合の手順

  1. 1

    AIチャットへ文章を入力または貼り付けます。

  2. 2

    設定したルールに一致する情報をマスクします。

  3. 3

    tanaka@example.com → [メールアドレス] のように、入力欄の中で置き換わります。

  4. 4

    マスク後の文章を自分で確認します。

  5. 5

    問題なければ、自分の操作でAIへ送信します。

BEFORE

担当者は田中太郎です。

連絡先は tanaka@example.com です。

電話番号は 090-1234-5678 です。

AFTER

担当者は [氏名] です。

連絡先は [メールアドレス] です。

電話番号は [電話番号] です。

入力欄へ文章を入れる 主要なAIチャットは追加してすぐ対応します。
一致した文字列が置き換わる 入力欄の中でそのまま置き換わり、別画面へコピーする必要はありません。
読んでから、自分で送る 置き換え後の文章を確かめたうえで、自分の操作で送信します。

プリセットで見つけるのは、次のような形式です。

メールアドレス 電話番号 APIキー・トークン IPアドレス クレジットカード番号 地域別の識別番号 自分で登録した語句・正規表現

置き換えるタイミングは、入力中・フォーカスが外れたとき・貼り付けたとき・送信の直前から選べます。主要なAIチャット以外のサイトでは、対象の入力欄を自分で登録して使います。

具体的な利用例

メールの文章をAIに直してもらう

相手のメールアドレスや電話番号を隠し、本文だけを残して文章の改善を依頼する。

打ち合わせメモを要約する

参加者名、会社名、案件名を [担当者] [会社名] [案件名] などへ置き換えてから要約する。

エラーログやコードを相談する

ログに含まれるAPIキー、トークン、IPアドレスなどを置き換えてから相談する。

顧客対応文を翻訳する

顧客名や社内システム名など、一般的な形式では検出できない情報をカスタムルールとして登録する。

Safe Privacy Mask でできること

  • AIへ送る前に文字列をマスクする
  • メールアドレス、電話番号、APIキーなどを検出する
  • 顧客名・案件名などを独自ルールとして登録する
  • 入力欄の中で置き換え結果を確認する
  • 処理をブラウザ内で完結する

Safe Privacy Mask では行わないこと

  • AIへ送ってよい情報かを判断すること
  • あらゆる機密情報を完全に検出すること
  • マスク後の文章を自動送信すること
  • 組織のDLPや情報管理ルールを置き換えること

目的は「AIを使わないようにする」ことではありません。AIに必要のない情報まで一緒に渡してしまうことを減らす。そのための、送信前の小さな下ごしらえです。